淡水化装置3(逆浸透膜式:RO-3)ジャバラハウス南側に設置している横 型タンク上部からの水の滴下について
本メールは、事前に「深夜・早朝における連絡先」の登録のお申し込みをいた
だいた方にお知らせしています。
○淡水化装置3(逆浸透膜式:RO-3)ジャバラハウス南側に設置している横
型タンク上部からの水の滴下についての続報です。
○当該タンクは、Cエリア北東側に設置してある濃縮水受けタンクでしたが、当
該タンク水位は86.9%で、タンク上部から液面を確認したところ、天板から50
~60cm程度下部にあることを確認しました。
○当該タンク上部から滴下した水溜まりの表面線量率は、0.02mSv/hであり、バッ
クグランドと同等であることを確認しました。
○また、当該タンク上部には、雨水が溜まっている状況でした。
○このことから、タンク上部からの滴下は、タンク内部からの漏えいではなく、
雨水であると判断しました。なお、滴下した範囲は約60cm×60cmであり、
堰内に留まっております。
○本メールには返信できませんのでご了承ください。
(以下、お知らせ済み)
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○本日(12月11日)午前10時50分頃、淡水化装置3(逆浸透膜式:RO-3)ジャ
バラハウス南側に設置している横型タンク上部から、1秒に3滴程度の滴下が
あることを協力企業作業員が発見しました。
○現在、現場状況等を確認しております。
以 上
漏洩した汚染水をすでに4トン回収したが残り量は不明 汚染水に関する新たなサンプリング採取と分析の結果(東電メール)
東電から汚染水がタンクから漏えいした件についての連絡メールがきました。既にHPには掲載されています。
http://www.tepco.co.jp/cc/press/2013/1229852_5117.html
すでに会見で説明のあったH4エリアの濃度以外に、沈砂池、コア倉庫というところで核種分析をしていたことがわかります。これらが発電所内のとこにあるのか、メールには説明がありません。いずれにせよ東電は午後3時の時点で、H4エリア以外の場所での漏えいを想定し、線量の高いH4エリアより先に分析を実施していたということです。こうした説明は、午後5時半からの会見ではまったく説明されませんでした。
しかしこの発表でも、原子力規制庁が指摘した土のう外側の汚染は触れられていません。土のう外側は一般排水路に近いため、もし汚染水が確認されると海に出た可能性が出てきます。東電は海への流出を否定していたので、規制庁の見解とは真逆です。
ちなみにH4エリアの漏洩量は、すでに回収しているだけで4m3、つまり約4トンになります(塩分濃度が高いので実際はもう少し重量は重いかもしれません)。そして残念ながら、残りがどのくらいなのかは、ここでも触れられていません。そのため漏洩量の全体像はが明らかではありません。
東電が漏洩の総量をどう認識しているのかは、定かではありません。とはいえ、発生から12時間以上が経過しても全体像が見えず、発生から7時間後の会見では第一報のメール以上に詳しい内容はほとんどなく、「確認する」という言葉が繰り返されるようでは、東電に事故対応能力があるとはとても思えません。
漏えいの場所はまだ、特定できていないようです。
H4エリアは事故後、わりと早期にタンクを設置しているためタンクの劣化も心配です。もし劣化が漏えいの原因であった場合、同エリアのタンクを入れ替える必要が出てきます。といっても、中身の汚染水を抜いてからでないと作業はできません。そしてタンクの交換は、タンク計画を一気に逼迫させることになります。
こうした可能性について東電は、まだ何も説明していません。タンクの劣化は東電内でも心配事であるはずなので、本来は昨日の会見でタンク設置時期の質問が出た時に、すぐに回答があってもいいのではなかったかと思います。その意味でも、昨日の会見の情報量の少なさは、異様な印象を受けました。
以下、転載です。
○福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンク堰のドレン弁から水が出ている
ことについての続報です。
○8月19日午後7時から堰内に溜まっている水の回収作業を開始しました。水の
回収については、仮設ポンプにて仮設タンクに汲み上げるとともに、堰内に吸
着材を設置しました。同日午後11時頃までに回収された水は約4m3です。
○また、これまでに分析を行った水の核種分析結果は以下のとおりです。
<H4エリアタンク漏えい水(採取日時:8月19日午後4時)>
セシウム134 :4.6×10^1Bq/cm3
セシウム137 :1.0×10^2Bq/cm3
ヨウ素131 :検出限界値未満(検出限界値:3.1×10^0Bq/cm3)
コバルト60 :1.2×10^0Bq/cm3
マンガン54 :1.9×10^0Bq/cm3
アンチモン125:7.1×10^1Bq/cm3
全ベータ :8.0×10^4Bq/cm3
塩素濃度 :5200ppm
<沈砂池(採取日時:8月19日午後3時10分)>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:2.0×10^-2Bq/cm3)
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:2.6×10^-2Bq/cm3)
ヨウ素131 :検出限界値未満(検出限界値:1.3×10^-2Bq/cm3)
コバルト60 :検出限界値未満(検出限界値:1.3×10^-2Bq/cm3)
全ベータ :4.1×10^1Bq/cm3
<コア倉庫前側溝水(採取日時:8月19日午後3時)>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:1.9×10^-2Bq/cm3)
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:2.7×10^-2Bq/cm3)
ヨウ素131 :検出限界値未満(検出限界値:1.0×10^-2Bq/cm3)
コバルト60 :検出限界値未満(検出限界値:1.4×10^-2Bq/cm3)
全ベータ :1.3×10^-1Bq/cm3
○なお、コア倉庫前側溝水については、本日も引き続き分析を行うとともに、
当該側溝と繋がる海水についても本日分析を行う予定です。
○また、堰外の土壌については、本日朝から除去作業を行う予定です。
規制庁が東電に対して、海への汚染水流出の有無の確認を指示 汚染水がタンクから漏洩
〇堰の外に既に確認された水溜まり(第1報でお知らせ済)とは別に、約50センチメートル×6メートル×1センチメートルの水溜まりを確認。
〇試料採取した堰内の水溜まりの表面線量は水面直上で100mSv/h以上。
〇タンクエリアの堰の外側の周囲には、漏えい防止のための土のうが設置されているが、その土のうの外側には一般排水溝が南北に敷設されている。
現地保安検査官が土のうの外側の地面を測定したところ、毎時約5ミリシーベルトの箇所のあることが確認されました。
このため、現地保安検査官から東京電力に対し、一般排水溝を通して海への汚染水流出の可能性について調査するよう指示しています。
引き続き、追加情報が入り次第、ご連絡いたします。
ダスト警報器の作動と作業員の身体汚染の連絡
福島第一原発の免震棟前で、先週に続いてダストの警報器が作動し、作業員の汚染を確認したとのとこ。
○本日(19日)10時20分頃、免震重要棟前でバス乗車のため待機していた作業員2名の身体汚染が、福島第一原子力発電所からの退域時の汚染測定で確認された。
(最大汚染は頭上部で13ベクレル毎平方センチメートル。)
〇他方、10時04分頃に免震重要棟前に設置しているダストモニターで放射能高高警報が発生しており、その原因についても現在調査中。
○なお、前回(12日)にも、免震重要棟前に設置しているダストモニターの放射能高高警報と免震重要棟前でバス乗車のため待機していた東電社員10名の身体汚染が発生したが、当時、汚染原因と疑われた熱中症対策のミスト発生装置による散水は今回行われていない。
(詳細については第1報を参照)
○原子炉への注水量、燃料プールの水温等の異常はない。また、他のダストモニター及びモニタリングポストには有意な変動はない。
本件について現地保安検査官が状況を確認しています。
===(以下、第3報でお知らせした内容)====
本日(12日)発生した東電社員から身体汚染が確認された件について、東京電力から訂正情報を入手いたしましたので、連絡いたします。
(正)汚染が確認された10名の頭部・顔面の最大汚染が19ベクレル毎平方センチメートル
(誤)汚染が確認された10名の頭部・顔面の最大汚染が10ベクレル毎平方センチメートル
===(以下、第2報でお知らせした内容)====
本日(12日)発生した東電社員から身体汚染が確認された件について、東京電力から追加情報を入手いたしましたので、連絡いたします。
○汚染が確認された10名の頭部・顔面の最大汚染が10ベクレル毎平方センチメートルであったことから、拭き取り等を行った後ホールボディカウンターによる検査を行った結果、全員内部取り込みがないことを確認した。
○ミスト発生装置に使用していた水の分析結果は、セシウム134、セシウム137及び全ベータとも検出限界(※)以下であった。
(※)検出限界は、セシウム134、セシウム137のそれぞれについて約3×10のマイナス3乗ベクレル毎立方センチメートル、全ベータについて約1.3×10のマイナス2乗ベクレル毎立方センチメートル。
○身体汚染が確認された原因及びダストモニターで放射能高高警報が発生した原因については調査中。
引き続き情報が入り次第ご連絡いたします。
===(以下、第1報でお知らせした内容)====
本日(12日)、東京電力より、免震重要棟前でバス乗車のため待機していた東電社員10名から身体汚染を確認した旨の連絡がありました。(13時25分頃受信)
本件について東京電力はマスコミ向け一斉メールを発出しています。
○免震重要棟前でバス乗車のため待機していた東電社員10名の身体汚染が、入退域管理棟の退出モニターによる汚染測定で確認された。
○発電所構内では、熱中症対策のため構内でミスト発生装置を使用して散水しており、当該社員はミストにより汚染した可能性が考えられるため、東京電力では、ミスト発生装置に使用した水の分析を実施中。
〇12時33分頃に免震重要棟前に設置しているダストモニターで放射能高高警報が発生しており、その原因についても現在調査中。
○なお、1から3号機の原子炉への注水量、燃料プールの水温等の異常はなし。また、他のダストモニター及びモニタリングポストには有意な変動はない。
本件について現地保安検査官が状況を確認しています。引き続き情報が入り次第ご連絡いたします。
三号機建屋内で湯気らしきものを観測との東電メール(7月19日午前9時51分更新)
東電からメール。
り、湯気らしきものが漂っていることを確認したことについての続報です。
○本日(7月19日)午前7時55分、湯気らしきものが漂っていた3号機原子炉建
屋5階中央部近傍(機器貯蔵プール側)をカメラで確認したところ、湯気らし
きものは確認されませんでした。
○なお、福島第一原子力発電所における、本日午前8時現在の気温は、22.9度、
湿度は78.5%です。
○引き続き、状況を注視してまいります。
り、湯気らしきものが漂っていることを確認したことについての続報です。
○現在(午後1時時点)も湯気らしきものが漂っている状況は継続しております。
午後1時のプラント状況について以下のとおり確認するとともに、午後1時15
分に未臨界維持を確認しております。
・原子炉注水、使用済燃料プール冷却 :安定的に継続
・モニタリングポスト、連続ダストモニタ :有意な変化なし
・圧力容器、格納容器温度 :有意な変化なし
・希ガスモニタ :有意な変化なし
・格納容器窒素封入 :有意な変化なし
○また、3号機原子炉建屋使用済燃料プール養生上部の雰囲気線量の測定結果に
ついては、毎日作業前に実施している線量測定値と比較して大きな変動はあり
ませんでした。
○なお、未臨界維持を確認しておりますが、念のために、ほう酸水注入について
は、いつでも開始できる体制を整えております。
○引き続き、状況を注視してまいります。
ただし、原子炉の温度、圧力等の主要なプラントパラメータに有意な変動はなく、また、モニタリングポスト及び連続ダストモニタ値には有意な変動はありません。
○本日8時20分頃、3号機原子炉建屋上部の瓦礫撤去作業前にカメラによる現場確認を行っていたところ、原子炉建屋5階の中央部付近に湯気らしきものが漂っているのを確認。
○原子炉圧力容器、原子炉格納容器の温度、圧力に大きな変化なし。原子炉格納容器内の放射性物質濃度も検出限界値以下で有意な変化はなし。
○昨晩からのモニタリングポスト及び連続ダストモニタにも有意な変動はない。
現地規制事務所の検査官が状況を確認しています。
引き続き、追加情報が入り次第、ご連絡いたします。
以上
湯気らしきものが漂っていることを確認したことについての続報です。
○プラント状況について以下のとおり確認するとともに、午前9時20分に未臨界維
持を確認しております。
・原子炉注水、使用済燃料プール冷却 :安定的に継続
・モニタリングポスト、連続ダストモニタ :有意な変化なし
・圧力容器、格納容器温度 :有意な変化なし
・希ガスモニタ :有意な変化なし
・格納容器窒素封入 :有意な変化なし
○今後の対応として、3号機原子炉建屋上部の雰囲気線量測定および当該部近傍の
ダスト採取を行う予定です。
本メールは、事前に「深夜・早朝における連絡先」の登録のお申し込みをいた
だいた方にお知らせしています。
○本日(7月18日)午前8時20分頃、瓦礫撤去作業前のカメラによる現場確認に
おいて、3号機原子炉建屋5階中央部近傍(機器貯蔵プール側)より、湯気ら
しきものが漂っていることを協力企業作業員が確認しました。
○なお、主要プラント関連パラメータ(原子炉格納容器・圧力容器の圧力および
温度、キセノン濃度)に有意な変動はありません。
○また、モニタリングポストおよび連続ダストモニタの値に有意な変動はありま
せん。
○今後の調査状況については、状況が分かり次第お知らせしてまいります。
原子力委員会のメルマガに驚いた
原子力委員会の秋葉委員が、メールマガジンで「専門家への信頼について」という一文を寄せています。
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/melmaga/2013-0130.html
この文章に、驚いたというか、ショックを受けました。
秋葉委員は、原子力学会が実施した専門家(原子力学会の役員、あるいは元役員、部会長などの役職にあった人)へのアンケートに対する回答に、驚いたそうです。
秋葉委員が驚いたのは、なぜ福島第一の事故を防止できなかったのかという問いに、「TMIやチェルノブイリ事故からの教訓をもっと真摯に学ぶべきであった。しかし、これらの事故は別世界の出来事のように取り扱われた」「安全性に問題があると思われては困るとのことで、安全研究を歓迎しない雰囲気があった」「関係者すべてがIAEAの5層の深層防護の要件を軽く見ていた」などという意見を持つ人がいること」でした。
この文面からは、単にそうした意見があったことに驚いたのか、そういう意見を持っている人が多いことに驚いたのか、内部から批判がでたことに驚いたのか、驚いた理由はよくわかりません。
でも私は、2年前から出ている反省話に、原子力委員会の委員が今になって驚いていることに驚きました。
さらに秋葉委員は、次のようにも書いています。
「私たち(学会)のどこに問題があったのか」という問いに対しては「安全性に対する慢心、現状に対する自信過剰、謙虚さの欠如」「原子力学会に専門家集団としての信頼に足るだけの力量がなかった」「安全神話に対して、原子力学会は伝統的に批判的感度が鈍かった」という意見を持つ人がいることに、愕然(がくぜん)としました。
秋葉委員の文章からは、なぜ愕然としたのかはわかりません。学会の中にこうした問題があったことに愕然としたのか、こうした批判をする人がいたことに愕然としたのか。。。
たぶん前者ではないかと思いますが、ここで書かれていることも2年前の事故直後から出ていた話です。
なので、今頃になって愕然としていることに、私は愕然としました。
原子力委員会は、国会承認を受けた5人の委員からなる独立機関です。これまで原子力行政の方向性を決め、旗振り役の中心を担ってきました。その委員のひとりが、事故から2年もたった今になって上記のような認識を示しているのは、まさに「感度が鈍い」ということになるのではと思います。
原子力委員会公開資料。
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/about/index.htm
事故から2年、国の原子力政策について大きな力を持つ原子力委員会の委員は、残念ながらあまり変わっていないとしか思えません。
多核種除去設備で汚染水が漏洩し、試験運転を停止
午前1時22分に東電が一斉メールを送信。多核種除去設備から漏洩していた水の核種分析をした結果、全ベータ核種が1立方センチあたり6700ベクレル含まれていたことがわかりました。これは、多核種除去設備で処理する前の汚染水の全ベータ核種濃度と同程度なので、漏洩していたのは高濃度の放射性物質を含む濃縮塩水ということになります。
東電は漏洩判明後の午後6時17分から停止作業を始め、午後11時20分に停止完了しました。再開の目処は発表されていません。
多核種除去設備は、昨年来、汚染されていない水を使った試験運転を実施していて、その時には大きな問題は報告されていませんでした。今年3月末に実際の汚染水を使った試験運転を開始してからは、誤操作などで停止したことはありましたが、高濃度汚染水の漏洩は確認されていません。今回は、試験運転開始後、初めての高濃度汚染水の漏洩ということになります。
多核種除去設備は、もともと昨年秋には運転を開始する予定でしたが、旧保安院、規制委のいずれからも信頼性に関する疑問が出され、その対処のために運転開始が大幅に遅れてきました。このため、本来は多核種除去設備で処理した後の汚染水(計画ではトリチウム以外の放射性物質はほとんど除去される予定)を貯蔵する予定だった地下貯水槽が使われないままに取り置かれることになりました。
処理できない高濃度汚染水が当初計画より多く発生したため、東電はこれを地下貯水槽に貯蔵していきました。一方で、地上タンクの建設計画は当初予定から変更しなかったことがわかっています。東電は今年1月から3月まで地上タンクを1基も増やさず、地下貯水槽への貯蔵量を増やすことで対応。その結果、4月に発生した地下貯水槽漏洩事故により汚染水貯留計画が破綻。急遽、タンクの増設が必要になりました。
今回の多核種除去設備の停止が長引くと、さらに貯蔵計画が遅れることになります。といっても、多核種除去設備で処理したあとの水も汚染水なので、汚染水の総量は変わりません。東電も、トリチウム以外は除去できるので漏洩時のリスク低減になると説明しています。増え続ける汚染水に対する抜本的な対策は、今の時点ではありません。
東電からのメールを転載します。
(以下引用)
○先にお知らせいたしました多核種除去設備バッチ処理タンク2Aにおける水滴の
発見に関する続報について、お知らせいたします。
○当該タンク下に滴下水を受けるためのバケツを設置しておりましたが、昨日(6
月16日)から約16時間バケツで受けた滴下した結露水(370ml)の核種分析を行っ
た結果、以下の通りでした。
【バケツに受けた水の核種分析結果】
・セシウム134 :1.9×10^0[Bq/cm3]
・セシウム137 :3.9×10^0[Bq/cm3]
・全ベータ核種:6.7×10^3[Bq/cm3]
○また、多核種除去設備A系につきましては、昨日(6月16日)午後6時17分より
停止操作を開始いたしましたが、同日午後11時20分に停止いたしました。
以 上
(以下、お知らせ済み)
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○当該タンクの表面および床面について、スミアろ紙による表面汚染測定および線
量率測定を実施した結果、以下の通りでした。
【スミヤろ紙による表面汚染測定】
・バッチ処理タンク表面(変色していた溶接線近傍):7,900cpm
・バッチ処理タンク表面(変色していない溶接線近傍):700cpm
・タンク下の水受けパン(変色した水の滴下跡の部分):4,300cpm
・タンク下の水受けパン(変色していない部分):1,300cpm
(参考)バックグラウンド:180cpm
※cpm:1分間あたりの放射線のカウント数
【線量率測定】
・バッチ処理タンク表面(変色していた溶接線近傍):表面線量率
γ線:0.09mSv/h
β線+γ線:0.18mSv/h
・バッチ処理タンク表面(変色していない溶接線近傍):表面線量率
γ線:0.08mSv/h
β線+γ線:0.11mSv/h
・タンク下の水受けパン(変色した水の滴下跡の部分):表面線量率
γ線:0.04mSv/h
β線+γ線:0.04mSv/h
・タンク下の水受けパン(変色していない部分):雰囲気線量率
γ線:0.05mSv/h
β線+γ線:0.06mSv/h
○以上の結果より、当該タンク表面の溶接線近傍および水受けパンの変色していた
部分の値は、変色していない部分より高いことから、当該タンク内の濃縮塩水が
タンク溶接部から漏えいしている可能性が考えられるため、明日以降、詳細調査
を実施いたします。
○また、多核種除去設備A系につきましては、本日(6月16日)午後6時17分より
停止操作を開始いたしました。なお、停止操作完了までには約6時間程度要する
見込みです。
(以下、お知らせ済み)
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○昨日(6月15日)午後11時頃、現在試験運転中(水処理設備で処理した廃液を用
いた試験運転)の多核種除去設備A系のバッチ処理タンク(2A)において、当
社社員が結露状況を確認した際に、当該タンク下の漏えい水受けパン内に、変色
(茶色)した水の滴下跡があることを発見しました。
○水の滴下跡は、当該タンクの漏えい水受けパン内にあるため、当該設備より外部
への漏えいの可能性はありません。
○当該バッチ処理タンク(2A)表面には結露水が付いており、一部が変色してい
ることから、当該タンク下に滴下水を受けるためのバケツを設置すると共に、滴
下状況を監視しておりましたが、現在までのところ、当該タンク表面結露水は引
き続き生じておりますが、新たな変色した水の滴下は確認されておりません。
○念のため、多核種除去設備A系を停止し、変色した滴下水について、更に調査を
実施します。
○調査結果については、分かり次第お知らせします。
○モニタリングポスト指示値の有意な変動は確認されておりません。
○本メールには返信できませんのでご了承ください。
以 上