kino's blog

東電福島第一原発事故に関する事柄を中心に、雑感などを書き残していきます。 ライター・木野龍逸(きのりゅういち)のブログです。「検証 福島原発事故記者会見2ー収束の虚妄」(http://amzn.to/YxZqdi)

東電、多核種除去設備の状況把握に手間取る

2013年4月4日未明、東電から「多核種除去設備」(ALPS=アルプス)が停止したという連絡メールが送信されてきました。

ALPSは、原子炉/タービン建屋などの地下に溜まり続ける高濃度の放射性汚染水からセシウムを除去した後に出てくる廃水から、セシウム以外のさまざまな放射性物質を除去するための装置。3月30日から4か月間の予定で、実際の廃水を使用した試験運転を開始していました。

この装置が停止したが、すぐに再起動したというメールが、4日の午前8時25分にきました。内容は以下のようなものでした。

 

○ 平成25年4月4日5時23分頃、汚染水処理設備にて処理していた廃液を
  用いた試験(ホット試験)を開始していた多核種除去設備(ALPS)が、
  誤操作により停止しました。
○ 停止後の現場確認を行いましたが、異常がないことから同日6時33分
  に再起動を行いました。
○ 再起動後の運転状態に異常はありません。

 

このメールと、おそらくは東電への確認を済ませた後、各社は以下の記事を配信しています。

http://www.47news.jp/feature/kyodo/news05/2013/04/post-7505.html

福島原発の汚染水設備が一時停止(共同通信

 

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20130404-OYT1T00496.htm

福島第一の汚染水処理、新装置が試験運転中に停止(読売オンライン)

 

どちらの記事も、停止してから1時間10分後に再起動したという、東電の発表に沿った内容でした。

ところが東電は午後2時10分に訂正メールを発信。メールには、再起動はしておらず、設備内に残っている水(おそらく汚染水)を抜き取るために設備の一部を起動したと記載していました。

 

○ 本日お知らせいたしました福島第一原子力発電所における多核種除去設備の
  一時停止に関して、誤りがありましたので、以下の通りお詫びして訂正させ
  ていただきます。
 (正)同日午前6時33分に、系統の残水処理を開始しました。
 (誤)同日6時33分に再起動を行いました。

 (正)残水処理開始後の運転状態に異常はありません。
 (誤)再起動後の運転状態に異常はありません。

【お知らせ済み(訂正済み)】
○ 平成25年4月4日午前5時23分頃、汚染水処理設備にて処理していた廃液を
  用いた試験(ホット試験)を開始していた多核種除去設備(ALPS)が、
  誤操作により停止しました。
○ 停止後の現場確認を行いましたが、異常がないことから同日午前6時33分に、
  系統の残水処理を開始しました。
○ 残水処理開始後の運転状態に異常はありません。

 

その後東電は、午後4時20分、午後8時16分にそれぞれ続報を送信。結局、ALPSは再起動しておらず、設備内に残った水を抜き取る作業だけを実施したに留まりました。再起動がいつかは、明確ではありません。

(東電続報メール)

○ 本日(4月4日)お知らせいたしました福島第一原子力発電所における多核
  種除去設備の一時停止に関して、続報がありましたので、お知らせいたしま
  す。
○ 多核種除去設備は誤操作により停止したことから、系統の残水処理を行って
  おりますが、本日午後6時54分に終了しました。
○ 現在、再発防止対策の検討を行っており、対策を行った上で、明日以降準備
  が整い次第、運転を再開する予定です。

 

多核種除去設備に限らず、水処理設備というのは複雑な設備構成になっています。このため初期トラブルはつきもので、初日からうまく動くとは思えません。だから停止そのものは驚くことではありませんが、問題は、停止→再起動の状況を長時間、誤認していたことです。

東電が設備の再起動を確認したのは午前6時33分です。メールの送信は午前8時25分なので、確認から2時間経っています。その後の訂正メールが午後1時26分でした。つまり東電は、第一報から訂正まで約5時間、現場の確認から訂正メールまで約7時間もかかったことになります。またこの間、原子力規制庁も東電からの連絡をもとに、同じ内容の誤連絡を行い、訂正しています。

いくら新しい設備だからといえ、あまりにも時間がかかりすぎていると思うのは、気のせいでしょうか。

ALPSで処理した後の廃水では、除去ができないトリチウムが主な核種になるので、東電も原子力規制委員会(原子力規制庁)も、中長期ロードマップを管理する資源エネルギー庁も、敷地内のリスクを減らすためには有効であると説明しています。一方で、ALPSで除去した放射性物質は、HICと呼ばれる容器に貯められて、長期間保管されることになります。HICに貯蔵される放射性物質の量は多く、放射線量は相当に高くなります。そのため規制委は、APLSの試験開始に非常に慎重になっていました。

もちろん今回の停止が直接、環境の汚染に直結するわけではありません。けれども、設備状況の確認に6時間以上もかかるのでは、東電や規制委(規制庁)が設備そのものをどこまで把握しているのだろうかと、疑わざるを得ません。このような状況で、緊急時に正しい対応、素早い情報公開ができるのでしょうか。

東電には、確実なだけでなく、迅速な事態の公表や状況把握が望まれるところです。東電にそれができるかどうか、私たちは今のところ、見守るしかないのが現状ですが。。。

【お知らせ】東京電力福島第一原子力発電所における正門前の連続ダストモニタで高警報の発生(最終報)

規制庁からのメールの引用です

 

報道関係者各位

福島第一におけるダストモニタ高警報に関する続報です。

○可搬型のダストモニタを用いて正門における放射性物質の濃度を測定した結果、検出限界値(5.4×10のマイナス6乗ベクレル毎立方センチメートル)未満であった。

○当該ダストモニタは正常な測定ができないと判断し、他のダストモニタに取り替える予定。

○警報が発生した原因については、今後調査していく。

これまでに事業者から得られた情報からは、正門付近で汚染等の異常は発生していないと考えられますので、特段の異常がない限り本報をもって最終報とします。


(第2報でお知らせした内容)
-------------------------
福島第一におけるダストモニタ高警報に関する続報です。
現在、可搬型のダストモニタを用いて正門における放射性物質の濃度を測定しています。
調査結果を含め、追加情報が入り次第お知らせします。


(第1報でお知らせした内容)
-------------------------
東京電力から、本日(3日)15時55分頃、正門の連続ダストモニタが高いことを示す警報が発報した旨の連絡がありました。(本日16時04分頃から順次受信)

正門以外の連続ダストモニタの値にも異常はなく、また全てのモニタリングポストの値に有意な変化はありません。

○本日15時55分頃、正門の連続ダストモニタの値が高いことを示す警報が発生

○このため、全面マスクを着用するよう指示。

○正門以外の連続ダストモニタの数値に変化はなく、また、全てのモニタリングポストの値に有意な変化はない。

○現在、原因は調査中。

本件について、現地の保安検査官が情報収集をしております。

以上

東電より報道関係者へのメール「 福島第一原子力発電所正門に設置されたダストモニタの警報発生について 」

他の場所で変化がないということは、故障の可能性が高いですが、まだなにも判明していません。

原因調査を早急にしてほしいです。

 

以下、引用です。

○本日(4月3日)午後3時55分、福島第一原子力発電所正門に設置してある連
 続ダストモニタにて、放射能高の警報が発生しました。

○このため、構内において全面マスク着用を指示しました。

○なお、正門以外の構内に設置してある連続ダストモニタの指示値に異常はあり
 ません。

○また、モニタリングポストの指示値に、有意な変化はありません。

○現在、状況について確認中です。

以上

3月20日午後に東電からお知らせメール(停電に関する続報・配電盤でスス発見)

東電からお知らせメール

問題のあった「仮設3/4号メタクラ(配電盤)」ですすが見つかったとのこと。

消防署の確認で、火災ではないと判断。

 

以下、メール引用です。

 

福島第一原子力発電所における電源設備の不具合に関する調査を行っていたと
 ころ、本日(3月20日)午後0時36分頃、仮設3/4号M/C(A)の電源盤
 内において、端子および壁面がすすけていることを確認しておりますが、その後、
 双葉消防署による確認の結果、午後1時57分、火災ではないと判断されました。

○引き続き、電源設備の不具合状況の調査をすすめてまいります。

○調査状況については、新たなことが判明し次第お知らせいたします。

○本メールには返信できませんのでご了承ください。


------------------------------------------------------------------------------
【以下、3月20日お知らせ済み】

福島第一原子力発電所における電源設備の不具合に関する調査を行っていたと
 ころ、本日(3月20日)午後0時36分頃、仮設3/4号M/C(A)の電源盤
 内において、端子および壁面がすすけていることを当社社員が発見しました。

○そのため、午後0時45分に双葉消防署に連絡しました。

○引き続き、電源設備の不具合状況の調査をすすめてまいります。

○調査状況については、新たなことが判明し次第お知らせいたします。

○本メールには返信できませんのでご了承ください。

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【以下、3月20日お知らせ済み】

福島第一原子力発電所における電源設備の不具合の復旧状況に関する続報です。

○共用プール冷却浄化系につきましては、3月20日午前0時12分に起動し、冷却を
 再開しました。

○冷却再開時における使用済燃料プール水温度は31.8℃であり、運転上の制限で
 ある65℃に対して十分余裕がありました。

○昨日の記者会見でご説明した9つの設備については、全て復旧いたしました。

<会見の実施について>
○本日(3月20日)午前10時頃を目途に、東京および福島にて臨時会見を開催す
 る予定です。詳細につきましては別途ご連絡いたします。

------------------------------------------------------------------------------
【以下、3月20日お知らせ済み】

福島第一原子力発電所における電源設備の不具合の復旧状況に関する続報です。

○3号機 使用済燃料プール代替冷却設備の冷却再開については、先ほど、メー
 ルにてお知らせしましたが、冷却再開時における使用済燃料プール水温度は確
 認中としておりました。

○冷却再開時における使用済燃料プール水温度は17℃であり、運転上の制限であ
 る65℃に対して十分余裕がありましたのでお知らせいたします。

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【以下、3月19日お知らせ済み】

福島第一原子力発電所における電源設備の不具合の復旧状況に関する続報です。

<4号機 使用済燃料プール代替冷却設備の復旧状況>
○4号機 使用済燃料プール代替冷却設備につきましては、午後1時20分に一次
 系を起動し、運転を再開しておりましたが、二次系につきましては、午後4時
 13分に仮設電源(ディーゼル発電機)による運転を再開しました。

○その後、本設電源であるプロセス建屋常用M/Cからの受電準備が整ったこと
 から、午後6時48分に二次系を停止し、午後10時26分にプロセス建屋常用M/
 Cからの受電による二次系の冷却運転を再開しました。

○冷却再開時における使用済燃料プール水温度は31℃でしたが、運転上の制限で
 ある65℃に対して十分余裕がありました。

<3号機 使用済燃料プール代替冷却設備の復旧状況>
○3号機 使用済燃料プール代替冷却設備につきましては、午後10時43分に一次
 系、二次系を起動し、冷却を再開しました。

○冷却再開時における使用済燃料プール水温度は現在確認中です。

<共用プール冷却浄化系の復旧状況>
○共用プール冷却浄化系については、当初の復旧見込みは3月20日8時でしたが、
 前倒しで作業に当たっております。

○共用プール冷却浄化系が復旧次第、メールにてお知らせいたします。

<会見の実施について>
○明日(3月20日)午前10時頃を目途に、東京および福島にて臨時会見を開催す
 る予定です。詳細につきましては別途ご連絡いたします。

------------------------------------------------------------------------------
【以下、3月19日お知らせ済み】

○昨日からお知らせしている福島第一原子力発電所における電源設備の不具合に
 関する続報です。

○1号機 使用済燃料プール代替冷却設備につきましては、午後2時20分に一次
 系、二次系を起動し、冷却を再開しました。

○3号機 使用済燃料プール代替冷却設備につきましては、本日午後8時を目途
 に運転を再開する予定です。

○4号機 使用済燃料プール代替冷却設備につきましては、午後1時20分に一次
 系を起動し、運転を再開しました。二次系につきましては、本日午後8時を目
 途に運転を再開する予定です。

○共用プール冷却浄化系につきましては、明日8時を目途に運転を再開する予定
 です。

○また、その他の設備についても順次復旧作業をすすめております。

○停止している使用済燃料プールの現在の水温は、運転管理上問題ありません。

------------------------------------------------------------------------------
【以下、3月19日お知らせ済み】

○昨日からお知らせしている福島第一原子力発電所における電源設備の不具合に
 関する続報です。

○電源設備の不具合により停止した水処理装置 セシウム吸着装置(キュリオン)
 を本日午後0時1分に起動し、午後0時17分に定常流量に達したことを確認し
 ました。運転開始後の運転状況は異常ありません。

○なお、健全性が確認された電源設備については以下のとおり復旧し、現在、
 1号機使用済燃料プール代替冷却系及び4号機使用済燃料プール代替冷却系の
 復旧を進めています。

 ・プロセス建屋常用M/C  本日午前9時3分にプロセス建屋後備M/Cより受電
 ・所内共通M/C4A        本日午前10時1分にプロセス建屋常用M/Cより受電

○また、停止している使用済燃料プールの現在の水温は、運転管理上問題ありま
 せん。

------------------------------------------------------------------------------
【以下、3月19日お知らせ済み】

<設備状況について>
○3月18日お知らせいたしました福島第一原子力発電所における電源設備の不具合に
 関する続報です。

○その後、状況を確認したところ、以下の設備が停止しております。
  ・共用プール冷却浄化系
  ・窒素供給装置(窒素ガス分離装置B)※

  ※電源の健全性が確認できたことから、3月19日午前3時に起動、同日午前
   3時10分に窒素供給を開始。なお、本設備の停止中は他の窒素供給装置
  (窒素ガス分離装置A)も稼働していたため、窒素封入は継続しております。

○また、以下の設備については、異常のないことを確認しております。

  ・1〜3号機 窒素ガス封入装置
  ・窒素供給装置(窒素ガス分離装置A)

○停止している使用済燃料プールや共用プールの温度上昇にはある程度時間が
 かかるため、当社が定めた管理目標値(65℃)に達するまでの時間は以下の
 通りです。

          温度上昇率     プール水温度    65℃到達までの時間
 1号機   0.076℃/h(3/18) 16.0℃(3/18 16:00) 約645時間(26.86日)
 3号機   0.146℃/h(3/18) 13.7℃(3/18 16:00) 約351時間(14.6日)
 4号機   0.368℃/h(3/18) 25.0℃(3/18 16:00) 約108.7時間(4.52日)
 共用プール 0.226℃/h(3/18) 25.2℃(3/18 16:00) 約176時間(7.34日)

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【以下、3月18日お知らせ済み】

○3月18日午後6時57分頃、福島第一原子力発電所免震重要棟において、
 電源が瞬時停止する事象が発生いたしました。

○状況を確認したところ、福島第一原子力発電所内の一部の電源設備が停止して
 おり、以下の設備が停止しております。
 (午後9時38分現在の確認状況)

  ・水処理装置 セシウム吸着装置(キュリオン)
  ・1号機 使用済燃料プール代替冷却設備※(二次系)
  ・3号機 使用済燃料プール代替冷却設備(一・二次系)
  ・4号機 使用済燃料プール代替冷却設備(一・二次系)

  ※1号機使用済燃料プール代替冷却設備の一次系については、同系統のポン
   プ保護のため午後9時10分、手動にて停止。

○なお、福島第一原子力発電所の以下の設備については、異常のないことを確認
 しております。
  ・1〜3号機 原子炉注水設備
  ・モニタリングポスト
  ・1〜3号機 原子炉格納容器ガス管理システム監視中
  ・2号機 使用済燃料プール代替冷却設備

○その他の設備への影響については、引き続き確認を行っています。

                                 以 上

東電福島第一原発の停電、復旧のお知らせメール

東京電力からのご連絡

福島第一原子力発電所における電源設備の不具合の復旧状況に関する続報です。

○共用プール冷却浄化系につきましては、3月20日午前0時12分に起動し、冷却を
 再開しました。

○冷却再開時における使用済燃料プール水温度は31.8℃であり、運転上の制限で
 ある65℃に対して十分余裕がありました。

○昨日の記者会見でご説明した9つの設備については、全て復旧いたしました。

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【以下、3月20日お知らせ済み】

福島第一原子力発電所における電源設備の不具合の復旧状況に関する続報です。

○3号機 使用済燃料プール代替冷却設備の冷却再開については、先ほど、メー
 ルにてお知らせしましたが、冷却再開時における使用済燃料プール水温度は確
 認中としておりました。

○冷却再開時における使用済燃料プール水温度は17℃であり、運転上の制限であ
 る65℃に対して十分余裕がありましたのでお知らせいたします。

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【以下、3月19日お知らせ済み】

福島第一原子力発電所における電源設備の不具合の復旧状況に関する続報です。

<4号機 使用済燃料プール代替冷却設備の復旧状況>
○4号機 使用済燃料プール代替冷却設備につきましては、午後1時20分に一次
 系を起動し、運転を再開しておりましたが、二次系につきましては、午後4時
 13分に仮設電源(ディーゼル発電機)による運転を再開しました。

○その後、本設電源であるプロセス建屋常用M/Cからの受電準備が整ったこと
 から、午後6時48分に二次系を停止し、午後10時26分にプロセス建屋常用M/
 Cからの受電による二次系の冷却運転を再開しました。

○冷却再開時における使用済燃料プール水温度は31℃でしたが、運転上の制限で
 ある65℃に対して十分余裕がありました。

<3号機 使用済燃料プール代替冷却設備の復旧状況>
○3号機 使用済燃料プール代替冷却設備につきましては、午後10時43分に一次
 系、二次系を起動し、冷却を再開しました。

○冷却再開時における使用済燃料プール水温度は現在確認中です。

<共用プール冷却浄化系の復旧状況>
○共用プール冷却浄化系については、当初の復旧見込みは3月20日8時でしたが、
 前倒しで作業に当たっております。

○共用プール冷却浄化系が復旧次第、メールにてお知らせいたします。

<会見の実施について>
○明日(3月20日)午前10時頃を目途に、東京および福島にて臨時会見を開催す
 る予定です。詳細につきましては別途ご連絡いたします。

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【以下、3月19日お知らせ済み】

○昨日からお知らせしている福島第一原子力発電所における電源設備の不具合に
 関する続報です。

○1号機 使用済燃料プール代替冷却設備につきましては、午後2時20分に一次
 系、二次系を起動し、冷却を再開しました。

○3号機 使用済燃料プール代替冷却設備につきましては、本日午後8時を目途
 に運転を再開する予定です。

○4号機 使用済燃料プール代替冷却設備につきましては、午後1時20分に一次
 系を起動し、運転を再開しました。二次系につきましては、本日午後8時を目
 途に運転を再開する予定です。

○共用プール冷却浄化系につきましては、明日8時を目途に運転を再開する予定
 です。

○また、その他の設備についても順次復旧作業をすすめております。

○停止している使用済燃料プールの現在の水温は、運転管理上問題ありません。

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【以下、3月19日お知らせ済み】

○昨日からお知らせしている福島第一原子力発電所における電源設備の不具合に
 関する続報です。

○電源設備の不具合により停止した水処理装置 セシウム吸着装置(キュリオン)
 を本日午後0時1分に起動し、午後0時17分に定常流量に達したことを確認し
 ました。運転開始後の運転状況は異常ありません。

○なお、健全性が確認された電源設備については以下のとおり復旧し、現在、
 1号機使用済燃料プール代替冷却系及び4号機使用済燃料プール代替冷却系の
 復旧を進めています。

 ・プロセス建屋常用M/C  本日午前9時3分にプロセス建屋後備M/Cより受電
 ・所内共通M/C4A        本日午前10時1分にプロセス建屋常用M/Cより受電

○また、停止している使用済燃料プールの現在の水温は、運転管理上問題ありま
 せん。

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【以下、3月19日お知らせ済み】

<設備状況について>
○3月18日お知らせいたしました福島第一原子力発電所における電源設備の不具合に
 関する続報です。

○その後、状況を確認したところ、以下の設備が停止しております。
  ・共用プール冷却浄化系
  ・窒素供給装置(窒素ガス分離装置B)※

  ※電源の健全性が確認できたことから、3月19日午前3時に起動、同日午前
   3時10分に窒素供給を開始。なお、本設備の停止中は他の窒素供給装置
  (窒素ガス分離装置A)も稼働していたため、窒素封入は継続しております。

○また、以下の設備については、異常のないことを確認しております。

  ・1~3号機 窒素ガス封入装置
  ・窒素供給装置(窒素ガス分離装置A)

○停止している使用済燃料プールや共用プールの温度上昇にはある程度時間が
 かかるため、当社が定めた管理目標値(65℃)に達するまでの時間は以下の
 通りです。

          温度上昇率     プール水温度    65℃到達までの時間
 1号機   0.076℃/h(3/18) 16.0℃(3/18 16:00) 約645時間(26.86日)
 3号機   0.146℃/h(3/18) 13.7℃(3/18 16:00) 約351時間(14.6日)
 4号機   0.368℃/h(3/18) 25.0℃(3/18 16:00) 約108.7時間(4.52日)
 共用プール 0.226℃/h(3/18) 25.2℃(3/18 16:00) 約176時間(7.34日)

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【以下、3月18日お知らせ済み】

○3月18日午後6時57分頃、福島第一原子力発電所免震重要棟において、
 電源が瞬時停止する事象が発生いたしました。

○状況を確認したところ、福島第一原子力発電所内の一部の電源設備が停止して
 おり、以下の設備が停止しております。
 (午後9時38分現在の確認状況)

  ・水処理装置 セシウム吸着装置(キュリオン)
  ・1号機 使用済燃料プール代替冷却設備※(二次系)
  ・3号機 使用済燃料プール代替冷却設備(一・二次系)
  ・4号機 使用済燃料プール代替冷却設備(一・二次系)

  ※1号機使用済燃料プール代替冷却設備の一次系については、同系統のポン
   プ保護のため午後9時10分、手動にて停止。

○なお、福島第一原子力発電所の以下の設備については、異常のないことを確認
 しております。
  ・1~3号機 原子炉注水設備
  ・モニタリングポスト
  ・1~3号機 原子炉格納容器ガス管理システム監視中
  ・2号機 使用済燃料プール代替冷却設備

○その他の設備への影響については、引き続き確認を行っています。

                                 以 上

東電福島第一の停電に関する規制庁からのメール

3月19日15時13分

昨日(3月18日)に発生した電源系の異常による設備停止について、東京電力から追加情報がありましたので、お知らせします。

○停止していた4号機使用済燃料プール代替冷却システムが16:13に再起動し、4号機使用済燃料プールの冷却を再開。

(以下、第6報でお知らせした内容)
------------------------------------------------
昨日(3月18日)に発生した電源系の異常による設備停止について、東京電力から追加情報がありましたので、お知らせします。
○停止している3、4号機使用済燃料プール代替冷却システムは、本日20時までに運転を再開する予定。本日20時の使用済燃料プール水温は、3号機が約18度、4号機が約33度と想定。
○停止している共用プール冷却浄化システムについても、明日8時までに運転を再開する予定。明日8時の共用プール水温は約34度と想定。

(以下、第5報でお知らせした内容)
------------------------------------------------
昨日(3月18日)に発生した電源系の異常による設備停止について、東京電力から追加情報がありましたので、お知らせします。
○停止していた1号機使用済燃料プール代替冷却システムについて、14:20に再起動し、1号機使用済燃料プールの冷却を再開。

(以下、第4報でお知らせした内容)
------------------------------------------------
昨日(3月18日)に発生した電源系の異常による設備停止について、東京電力から追加情報がありましたので、お知らせします。
○停止していたセシウム吸着装置(キュリオン)について、同装置に給電する配電盤が復旧し、受電が可能となったため12:01に再起動し、12:17に定常運転開始。
○その他の設備についても作業を進めており、問題ないものから順次復旧を行う予定。

(以下、第3報でお知らせした内容)
------------------------------------------------
昨日(3月18日)に発生した電源系の異常による設備停止について、東京電力から追加情報がありましたので、お知らせします。
○停止していた窒素供給装置について、電源の健全性が確認されたため3:00に再起動し3:10窒素供給を開始。
○その他の設備についても健全性確認を行い、問題ないものから順次復旧を行う予定。

(以下、第2報でお知らせした内容)
------------------------------------------------
昨日(3月18日)に発生した電源系の異常による設備停止について、東京電力から追加情報がありましたので、お知らせします。
○その後確認された設備の状況は以下のとおり。
・5号機、6号機の原子炉停止時冷却、使用済み燃料プール冷却等に異常は確認されていない。
・共用プール冷却浄化系が停止している。
・窒素供給装置(PSA)の一部が停止しているが、1,2,3号機への窒素供給は継続されている。
○冷却が停止した各使用済み燃料プールの温度の評価結果は以下のとおり。
・1号機;18日18時現在16.0度、上昇率約0.08度(1時間当たり)、65度(運転上の制限値)までの日数約26日
・3号機;18日18時現在13.9度、上昇率約0.15度(1時間当たり)、65度までの日数約14日
・4号機;18日18時現在25.0度、上昇率約0.37度(1時間当たり)、65度までの日数約4.5日
・共用プール;18日19時現在25.5度、上昇率約0.23度(1時間当たり)、65度までの日数約7日
○引き続き、電源系異常に係る原因を調査中。

(以下、第1報でお知らせした内容)
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東京電力から、本日18:57頃、免震重要棟が一時的に停電した旨、連絡がありました。現場を確認したところ、1,2,3号機の原子炉への注水については問題は生じていないものの、電源系に異常が発生し、これに伴い以下の設備が停止していることが確認されました。モニタリングポストに有意な変化はありません。(本日19:07頃から順次受信)
・使用済み燃料プール代替冷却システム(1,3,4号機)
・3号機の格納容器ガス管理システムの一部
セシウム吸着装置(キュリオン)
現在、これら以外の設備の状況確認を行うとともに原因調査中です。
東京電力は、本件について、準備でき次第、速やかに公表する予定です。
本件について、現地の保安検査官が現場確認を行っています。

以上